小学校低学年ごろはともかく、小学校を卒業して中学に入学したころのお子さん、また中学卒業を控えているようなお子さんで低身長にお悩みの方は、あといつまで成長期なのか、あとどれくらい身長が伸びるのかで心配になるかもしれません。
実は、身長が伸びるかどうか、最終身長を決定づける遺伝的な影響は、なんと2割にしかすぎません。
つまり、残りの8割は日々の生活習慣や環境など、後天的な影響で決まるのです。

両親が小柄だから伸びなくても仕方がない、遺伝だから両親とほとんど変わらないというのは実はほぼ迷信なのです。

ここで、中学生の時期にできる3つのポイントをご紹介します。
このポイントを習慣化することで、少しずつでも身長を、その方の持つ限界まで伸ばしていってください。

成長が止まることを遅らせるには?

身長の伸びが止まるということは、具体的には骨端線が閉じる、という状態です。
骨端線とは骨の両端に存在する、軟骨の集合体のことです。
これは男女どちらも、女性ホルモンの影響を受けて、思春期を迎えるタイミングに比例して減っていきます。
最終的にこれらの軟骨がなくなることで、身長の伸びが止まります。
このタイミングは一般的に、男子で18歳前後、女子で15歳前後とされています。

その年に同時に起こるのが、思春期です。
思春期は成長が終わり成熟に向かうタイミングですので、言い換えれば思春期を遅らせることが、身長を止まるのを遅らせるということにつながります。

ここから、中学生のタイミングでできる、3つの習慣をご紹介していきます。
この3つを実施すると、成長期を終わらせることなく、ある程度身長が伸びるのが期待できます。

簡単な運動、ストレッチを習慣づける

身長を伸ばすためには運動が大切です。
一番いいのは何らかの部活動などで、たくさん体を動かすことですが、なかなかできないという方や。運動が苦手という方もいるかと思います。
そんな方におすすめなのが、縄跳びです。
二重飛びなどではなく、普通のものでいいので、だいたい1日1回、20分以上やってみてください。
ジャンプをするのは身長を伸ばすのにとても役立ちますので、是非習慣づけてみてください。
そしてもう一つ、就寝前にできるストレッチも継続してやってみてください。

まず、正座をしてそのまま後ろに倒れます。
太ももの前部が伸びる形になりますが、これで下半身に良い刺激が与えられて、身長を伸ばすのに役立ちます。
もし体が硬いとか、痛みがあるという場合は、できるだけ背中が床に近づくようにするだけで十分です。

前部が伸びた状態で2分、3分ほどキープするだけです。

夕食は就寝の3時間前までに済ませる

成長ホルモンは後述しますが、熟睡中に大量に分泌されます。
そして、熟睡するためには臓器も脳も十分に休まっている必要があります。
そのためには、およそ3時間前ぐらいまでには食事をして、ある程度消化させておく必要があります。
食事が遅いと体が熟睡できず、成長ホルモンの分泌量も制限されてしまいますので、できるだけ3時間前ほどには夕食を済ませておいてください。

もし早く食べることで、おなかが持たないとか、おなかがすいて眠れないということがあれば、ヨーグルトなどの消化の良い、負担にならないものを食べてください。
辛い物はもちろん、繊維質の食材なども胃腸に負担になりますので、おすすめできません。

明るい光を浴びず、早寝をする

早寝には、メラトニンというホルモンが関係してきます。
メラトニンは体内時計を整えて、夜が来ると自然に眠たくなり、朝が来ると自然と目が覚めるという、睡眠をつかさどるホルモンの一種です。
また、成熟熱を抑える働きもあります。
メラトニンが働くことで、思春期の訪れを遅らせることができるのです。

メラトニンの分泌は、夕方から始まり夜に向かって増えていきます。
睡眠するように働きかけるためのホルモンですので、周囲が暗くなることで分泌されるようになっています。

しかし、パソコンやスマホなどで、長時間明るい光を浴び続けると、メラトニンが分泌されにくくなり、体内時計が狂います。
すると、夜中に眠たくならなず、悪循環を引き起こします。

有名な、成長ホルモンも夜に分泌されるものです。
10時から2時までがいわゆるピークタイムとされる時間なのはとても有名ですが、さらにこの時間帯にノンレム睡眠の状態だと、より多くの成長ホルモンが分泌できます。
ノンレム睡眠とは平たく言えば熟睡状態のことで、脳が十分に休み切っている状態のことです。

レム睡眠とノンレム睡眠は交互に訪れ、だいたい90分ごとに変わるため、しっかりとピークをノンレム睡眠で迎えるためには9時までに就寝する必要があります。

睡眠は普段の生活や、性格によっても上手くとることが難しいため、心がけようとすると逆に眠れなくなるなどがありますが、前項の二つの部分は、ぜひとも心がけてみてください。

中学の時点で、これ以上伸びるのか不安、ということもあるかもしれませんが、正しく食事をして運動やストレッチを心掛け、しっかりと睡眠を取ることを継続すれば、身長は十分伸びてくれるはずです。
希望の身長へ伸びるかは神のみぞ知るところですが、これらを全くしないとか、正反対のことをやるよりかは確実に伸びます。