子供の身長で伸び悩み、成長期が終わりそうと悩んでいる親御さんも多いと思います。
身長を伸ばすためにサプリを飲ませたり、スポーツなどをさせたりと、様々な対策がありますが、実は身長は「歯並び」と関係性があります。
もし、万策尽きたという方がいましたら、ぜひ歯並び、歯について詳しく調べてみてください。
身長の伸び悩みを解消するヒントがありますよ。

歯で「噛む」ということ

歯の役割は何よりも「噛む」ことにあります。
食べ物を噛み、飲みやすくすること、消化しやすくすることです。
味を味わうのは舌やのど越しで、歯は噛んでうま味を出すなどの働きをします。

噛むことををいわゆる「咀嚼」と言います。
咀嚼の回数(噛む回数)が多いほど副交感神経が優位になり、アミラーゼという消化酵素を持つ唾液が分泌されます。
それを受けて、口内の次となる消化器官の胃腸の活動が活発になります。

咀嚼回数が多いほど、細かく分解され、唾液が食物の構成要素を包み込み、それから飲みます。
つまり、噛むことで消化が良くなり、栄養素の吸収率がよくなるということです。

また、咀嚼回数の多さは、脳の活性化につながります。
噛むことで感覚機能が強く働き、脳に良い刺激を与えます。
噛めば噛むほど、手や口に信号が伝わり、活性化します。

「食べ物はよく噛むように」と言われるのは、このことがあるためです。

歯並びと身長との関係

歯並びよりも、噛むことが脳の活性化につながり、栄養素の吸収率も上がるということですが、これは言い換えれば「歯並びが良くないと、かみ合わせが悪くなる」ということでもあります。
歯並びが悪く、かみ合わせが悪いことは、上記のすべての働きが少しずつ悪くなるということに直結します。

消化不良を招いて栄養素の吸収率を下げることになり、また脳の活性機会が減少します。

成長ホルモンが分泌されるのは、脳の下垂体から分泌されますので、脳を刺激することは、身長を伸ばすのに非常に大切なことです。
成長ホルモンは下垂体もそうですが、運動でも多く分泌されます。しかも、運動と歯並びもかかわってきます。

<歯並びと運動との関係>

歯並びは運動の時にも重要な役割を持ちます。
前項と同じく、かみ合わせの悪さが、運動能力と筋力に結びつきます。

かみ合わせはあごの関節とかかわり、さらにあごの関節は耳の中にある三半規管と深く関係しています。
三半規管は体の平衡感覚をつかさどる器官でもありますので、かみ合わせの悪さが、めぐりめぐって体のバランス感覚に影響を及ぼすということです。

さらに筋力は、「くいしばる」という動作があります。
重いものを持ち上げる時など、力が必要な時はぐっと歯を食いしばり、力を込めると思います。
しかし、実はこの歯を食いしばるという動作は、およそ3割程度の人しか十分できておらず、ほとんどの方は、歯が浮いている状態とされています。

つまり食いしばっているつもりでも、あまり力が伝わっていないということです。
プロ野球選手などが、スイングの際にマウスピースをしていることがあると思いますが、それはこの力を伝えるため、歯の食いしばりのためにつけています。
多くの方は、上下のあごがずれて、十分にがっちりと食いしばれていないということです。
あまりにも歯並びが悪い方だと、歯が上あごの裏に刺さったり、欠けたりといったこともあります。

歯並びの悪さ、噛み合わせの悪さがこれらの問題を引き起こしますが、もし成長期の段階でかみ合わせが悪く、これらの問題が起きれば、最悪「骨格のゆがみ」もひきおこします。
バランス感覚の悪さが姿勢の悪さや、動作のゆがみにつながり、常態化することで骨格もそれに合わせて歪んでいくということです。

筋力や、力の伝達が不十分になると、言うまでもなく、スポーツによっては非常に不利になります。
普通にやっているとあまり気づかないかもしれませんが、意外にも歯並びは筋力、力に影響を及ぼしています。

これらのデメリットがありますが、歯並びの悪さはさらに、睡眠の質にも影響を与えます。

睡眠の質も歯並びに影響します

睡眠時の呼吸が悪い、という方は珍しくありません。
いわゆる歯ぎしりや、いびきのことですが、これらは歯並びの悪さも原因の一因となっています。

睡眠時に呼吸が悪いと、たとえ熟睡していても質はあまりよくありません。
つまり、成長ホルモンの分泌量が少なめということです。

当然、身長の伸びにも大きな影響を及ぼしますので、心当たりがあれば睡眠の改善も必要になります。

歯並びが身長に影響を与える

身長に影響を与えるのは、栄養と運動、睡眠の3つですが、これらはすべて歯並びの影響も受けます。
もちろん、歯並びさえよければ大丈夫というわけではなく、ある程度歯並びが悪いのに十分な身長になっているという方もいますが、メカニズムとして、上記のようなことがありますので、もし心当たりがあれば、ぜひ改善してみてはどうでしょうか。
たかが歯並び、とは思わずに、慎重についてお悩みであれば、是非見直してみてはいかがでしょうか。