コンプレックスといえばさまざまありますが、年代問わず、性別問わず代表的なものが「身長」です。
身長は自分の努力でどうにかできるものではなく、運動をしているかしていないかなどの要素はあるものの、基本的には伸び方は千差万別あります。
千差万別あるにもかかわらず、ほとんどの場面で身長によるアドバンテージを感じたり、劣等感を感じることがあります。
この「身長コンプ」と呼ばれるものについて、詳しくまとめて行きます。

身長が低いと強い劣等感を持つ

身長のコンプレックスで一番強いのが、劣等感です。
目線の高さが異なり、上から見下されるのが常となるのはもちろん、他者が強く、威圧的に見えて精神的な負担になることもしばしばあります。
子供扱いされたりということもあります。

成長期の子供だととくにこの傾向は強く、スポーツなどでは体格差が強力なアドバンテージになりますので、とてもつらい思いをすることになります。

自然と伸びていき、成長とともに解消されれば大丈夫ですが、これを抱えたまま成人すると、見下されているのではないか、弱く見えているのではないか、と錯覚するという、いわゆる「劣等感」につながります。

劣等感はネガティブ思考の原因にも

劣等感は、自信のなさに直結します。
身長に限らず、コンプレックスというものは、「その要素があるためにこうなったのだ」と思いやすいものです。
身長であれば、「身長の低さから舐められてしまって上手くいかない」とか「頼りなく見えてしまった」などです。
学校での何らかの話し合いや、やり取りはもちろん、引きずってしまうと成人後のビジネス上の問題でも、同じように感じる可能性もあります。

外見が全く関係ないのに、失敗したのは身長のせいだと錯覚してしまうことがあるのです。

より低身長の人を見下すこともあります

この劣等感というものは、さらにほかの人を見下すことにもつながります。
自分が強く気にするということは、他人についても気にするということになり、自分よりも低身長の人を強く見下すこともあります。
これでは人間関係を築くことは非常に難しくなり、またこの価値観から自己嫌悪になる可能性もあります。

ナポレオンコンプレックス

身長コンプレックスは、歴史上の偉人である「ナポレオン」も抱えていた悩みです。
フランスの皇帝として知られるナポレオンの名前をとり、ナポレオンコンプレックスという言葉もあるほどです。
これは1962年に、心理学者のアルフレッドアドラーという博士が名付けたものです。

ナポレオンの身長は極端に低いわけではなく、むしろ平均よりも少し高いほどでした。
しかし、周りにいた将校はどれも屈強で高い身長だったため、コンプレックスになり強い劣等感を感じ、それが激しい競争心の源になったのでは、という見解があるのです。

この見解をもとに、身長が低い人は見下されているという悩みの反動で、競争心が強いとか、嫉妬深い傾向があるとされるようになったのです。

女性で身長が低いことのコンプレックス

女性は男性よりも体格についてコンプレックスになりづらい、と思われそうですが、実はそんなことはありません。
ナポレオンコンプレックスのように名前があり、ティンカーベルコンプレックスという言葉があります。

女性にとって身長が低いということは、主に男性から子供扱いされるという不満があります。
日本では女性は、男性に好まれるため「かわいくいたい」という思いが強い傾向にあり、身長の低さはあまりコンプレックスになりにくいですが、成人を迎えてしばらくたっても子供扱いされるということは「幼いように見られる」という受け取り方もあります。
かわいさではなく、弱そうに見えるという意味、庇護対象としての子供という意味で、子供扱いをされていては、不満がたまり、嫌な気分になるということです。
子供扱いされないように、コンプレックスを糧に激しく頑張る女性のことを、ティンカーベルコンプレックスがある、と指すのです。
女性でも身長コンプレックスは、当然あるということです。

身長の低さをばねにしていきましょう

ナポレオンコンプレックスもティンカーベルコンプレックスも、嫉妬心などでマイナスの部分はありますが、基本的には、コンプレックスをばねに頑張るということです。
劣等感や不満は、起爆剤にもなりうるもので、それをきっかけにいろいろなことで頑張ってみると、意外にも悩みは小さなものになり、いつの間にか消えることもあります。

しかし、成長期の学生さんなどは、まだ難しく、深く悩むこともあるかもしれません。学生のうちは非常に大切な時期ですので、身長の悩みは全く余計な悩みとも言えますが、当人からすると深刻な問題になります。
もし今が成長期であれば、成長期が終わる前に何らかの対策をして、身長を伸ばしてコンプレックスを消すというのも手です。

ほかのことで努力をするのも良いですが、身長を伸ばす努力ができるのは、成長期の間だけですので、是非頑張ってみてはいかがでしょうか。